一覧図解で読む物語の世界(古事記編)

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古事記をざっくり鳥瞰

古事記は、「ジ」の文字で思い出せばいいわけですが、さらに、もっと、簡単にして、概観をとらえてみましょう。

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この話の舞台を、三つに分けてみました。

天上高天原(たかまがはら)に、最初の神が出現。その後、いろいろな神を生み出しますが、日本神話のアダムとイブと言われるイザナ岐とイザナ美も、ここで誕生します。

地上:イザナ岐とイザナ美は、各種島々を作ります。最後にできたのが、本州である「大八島」です。国土全体で「葦原中国(あしはらのなかつくに)」といい、ここに、人間が原住民族として住み着んだんですね。

地下:イザナ岐とイザナ美は、次々に神々を生みますが、最後に火の神を生んだことから、大やけどを負い、亡くなってしまいます。亡くなったことで地下にある、死者の国「黄泉の国」に行ってしまったというわけです。

 

 ▮ 国譲り神話(この国を穏便に支配する方法ない?(´・ω・`)

この地上を治めていたのが、「出雲(いずも)の国」。天上界の神々は、地上界も統治したいとの思いから、強大な力をもった「出雲の国」に交渉。長い間、すったもんだした末、出雲は、神々への葦原中国譲渡を承諾しました。

これが【国譲り神話】という逸話です。逸話の中には、出雲地方に伝わる民話や
風土記に記載されている話が盛り込まれているようです。

 

 葦原中国平定(道中キッチリ挨拶してきました!o(^▽^)o)

やがて、高天原の「ニニギ」を大将とする高千穂降臨団が、三種の神器を携えて、九州の高千穂に降り立ちます。そしてその末裔の、神倭イワレ彦(カムヤマトイワレビコ=のちの神武天皇)が、高千穂から瀬戸内海を経て、国土の中心にある「大和の国」に無事到着。これで統治の基盤ができあがりました。

これが、【葦原中国平定(あしはらのなかつくにへいてい)】という逸話ですね。

 

日本武尊の東西制圧(不服従の熊襲蝦夷は武力で制圧ヾ(。`Д´。)ノ)

出雲の国は承諾したのですが、九州と東北だけは、「国譲らず!」と反旗を翻していました。初代神武天皇から数えて12代目となる景行天皇の命を受け、息子「ヤマト武尊(たける)」は、まず、九州の豪族「熊襲(くまそ)」を制圧し、続いて、東北の「蝦夷(えみし)」を成敗したのです。


なぜ、このようなシナリオ「古事記」ができたのか。次回、過去の地理的背景と、作成された時代について、考えてみましょう(*^ー^)ノ。