一覧図解で読む物語の世界(古事記編)

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神様をイメージで覚える

 日本神話を読み解くにあたり、本屋で、一番簡単そうな本と難しそうな本を購入し、読み始めました。とてもわかりやすいのですが、最初からつまづきました。

登場する神様の名前は漢字かカタカナばかり。漢字は読めず、発音記号たるカタカナも何の意味もないことから、丸暗記せねばなりません。舌をかみそうな神様の名前が多くあります。とにかく覚えるのが大変。

そこで、歴史の先生に怒られるのを覚悟の上、名前の呼び方や、その他の表現について、工夫してみました。

 

①特徴ある漢字とカタカナで表記する

●呼び名を変えると、例えば夫婦である「伊弉諾イザナギ)」と「伊邪那美イザナミ)」は、「イザナ岐(男神)」「イザナ美(女神)」と表記。なんとなく男女の判別ができそうです。男神は紫色、女神は橙色とした他、漢字にルビをふりました。

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②毘古は彦(男神)、比売/毘売は姫(女神)に統一

●「木花佐久夜毘売命(コノハナサクヤヒメノミコト)」は、「コノ花サクヤ姫」とし、姉妹の「石長比売命(イワナガヒメノミコト)」は「石ナガ姫」とし、漢字の数を減らし、イメージとしてとらえやすくしました。

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③移動する神様は、本籍(白地)と住所(色地)に分類

●「イザナ美」は、当初「高天原」にいましたが、大やけどがもとで、亡くなってしまいます。移動した先が「黄泉の国」ですので、誕生した高天原では「白地」、移り住んだ「黄泉の国」では、「塗りつぶし」としました。

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日本神話に登場する神は、「八百万の神(やおよろずのかみ)」と呼ばれます。「大江戸八百八町」「浪速の八百八橋」とか「嘘八百」という表現の「八百」とは、「とにかくたくさんある」という意味なんですね。ホント、自然界に宿る神様は多いですね。

それでは、これらの神様を関連ずけて、眺めていきましょう。

 

 *参考図書

「新訂:古事記」武田祐吉訳注、中村啓信補訂(角川ソフィア文庫)1977初版

「楽しい古事記」阿刀田高著(角川文庫)2003初版

「語り舞台:日本神話への誘い」(http://kataributai-nihonshinwa.com)

「神仏たちの秘密―日本の面影の源流を解く」松岡正剛著(春秋社)2009

「知っておきたい日本の神話」瓜生中著(角川ソフィア文庫)2007