一覧図解で読む物語の世界(古事記編)

知的好奇心あふれる世界の 複雑化した話を紐解き 図解でまとめます

「図解でまとめる技術」を活用した、工学系男子による、新たな学びの方法の研究サイト

オオ国ヌシとスセリ姫とオシリスとイシス

白ウサギのおかげで、ヤガミ姫の旦那は、意外とすんなりオオ国ヌシに決まってしまいました。しかし、ノーマークであったオオ国ヌシに、ヤガミ姫を持っていかれてしまっては、腹の虫がおさまらない。兄弟たちは、一斉に襲いかかり、オオ国ヌシに火傷を負わせ…

オオ国ヌシとイナバのヤガミ姫

スサノウは出雲の国に降臨した後、スサノウは、母イザナ美の「黄泉の国」に近い「根の堅洲の国」に落ち着きました。 次に、話は、出雲の国の成り立ちに移っていきます。 出雲の国の主人公は、何といっても「オオ国ヌシ」。オオ国ヌシの人柄について、古事記…

物語の構成を考えてみる

古事記には、腑に落ちない点がいくつかあります。そのひとつが、物語の構成。ギリシャ神話の物語としての構成から、古事記の枠組みを探ってみたいと思います。 ▮トロイア戦争を概観する さて、有名なトロイア戦争の物語はギリシャ神話の中に登場します。この…

出雲の国に降臨したスサノウ

スサノウは、高天原から追放された悪者と位置つけられていますが、このままでは、話が丸くおさまりません。「一匹オオ神」的存在のスサノオを、ヒーローとして奉るために、オロチ退治の話が挿入されたのでしょうか。 高天原を追放されたスサノウは、やがて島…

「考える」ということを考える

▮「忘れる」ということ かつて「覚える」ことは、わたしの得意技のひとつでした。しかし、年齢を重ねるとともに、「忘れる」ことが上回るようになってきたのです。意識的に「覚える」技術に磨きをかけても、いつのまにか「忘れる」技術が高まってきてしまい…

天の岩戸からスサノウ追放まで

天の岩戸(あまのいわと)の話については、誰もが、一度は聞いたことがある物語でしょう。ネットで調べると、その数の多さに驚きます。詳細については、ネットで見ていただくとして、ここでは、ざっくり解説します。 誓契(うけひ)での勝負に、勝ったつもり…

ニニギ尊(みこと)の誕生

▮誓約(うけひ、うけい)の意味するところとは? 古事記における「イザナ岐の禊(みそぎ)」が、その後の展開に大きくかかわる出来事とはいうものの、あまり目立ってはいないですが、その後の「誓約」(うけひ、うけい)が、私見ですが、一番大きなヤマのよ…

【忙中閑話】人生を楽しく生きる「よかった思考法」を思いついた

小泉純一郎という政治家がいます。彼が首相の時代、時おり政治を離れオペラをはじめいろいろな舞台を見に行く、というニュースがよく流れていました。そんなニュースを見ながら、彼が当たり前に発する文言に、「あれっ?なんか変だな。」と感じることが、し…

古代日本の書物と西洋の経典

538年ころ、第29代欽明天皇の時代、西の方から、多くの仏教の経典や仏具が伝来しました。この時、仏教派の蘇我稲目は、神道派の物部氏と争いつつも、仏教を受け入れたわけですが、仏教伝来に関しては、漢字の伝来も含め、ネットに数多く掲載されているので、…

古事記は「ジ」の字で忘れよう

古事記は、上・中・下の三巻に分類されますが、イザナ岐、イザナ美の話は、上巻の序章に過ぎません。この後の展開を混乱しないよう、古事記の一覧図を掲載します。一覧図といっても、上・中のあたりまでです。最後の推古天皇まで1枚の中に収めることは可能…

天照ラス&スサノウの登場

イザナ岐は、死者の国の「黄泉(よみ)の国」から、ようやくも戻ってきました。これが「蘇る(よみがえる)」の由来だとか。イザナ岐は、死者の国から、帰ってきたので、身がけがれたわけで、禊(みそぎ)を行います。脱ぎ捨てる衣、袴、冠、腕輪、などから…

黄泉の国へ旅だったイザナ美

島造りを終えた、イザナ岐とイザナ美は、住居・海・河・水・風・木・山・野・土・霧・谷・船・食物などの神を、次々に創り出しました。古事記の中では、それぞれの逸話の中に登場しますので、なんとなく覚えていれば、よろしいかと。 代表的には海の神「オオ…

イザナ岐とイザナ美の島造り/国造り

古事記の物語は、造化三神、別アマツ神、神世七代の神々を創造した後、イザナ岐、イザナ美が、島を造るところから本格的な国造りが、始まります。 日本の国土は、最初は「①淡路島」。続いて「②四国」、そして「③隠岐島」「④九州」「⑤壱岐島」「⑥対馬」「⑦佐…

国の始まり(古事記編/天地創生)

さて、古事記に関しては、数多の研究者の方が著書だけでなく、ネット上にも各種文献や意見がでています。その意味で、いまさらながらですが、「国の始まり」について、図式とともにまとめておくことにします。 旧約聖書の「創世記:天地創造」では、唯一神が…

国の始まり(ギリシャ神話/ガイアの夜明け)

旧約聖書では、唯一神が、0日目に「無」から「天と地」を作り、その後、世界のあらゆるものを創り出しましたが、ギリシャ神話では、国の始まりはどのようになっていたのでしょうか。 ▮ギリシャ神話におけるガイアの位置づけ ギリシャ神話の中心的存在は、全…

国の始まり(旧約聖書/天地創造)

日本神話では、最初に国作りの神々が現れ、自然の中に存在する神々を創り出していきます。では、旧約聖書では、どのように記述されているのでしょうか。そもそも、旧約聖書には、大昔からの出来事が、各ステージごとに記述されており、順序だてて、知ること…

古事記編纂の背景

さて、古事記が編集された背景を解説しましょう。こういった背景は、特に覚える必要はないですが、深く知りたい際には、とても重要な情報です。古事記は、時には史実に基づくものの、少なからず、勝者のバイアス(偏り)がある、ということを、分かってもら…

古事記をざっくり鳥瞰

古事記は、「ジ」の文字で思い出せばいいわけですが、さらに、もっと、簡単にして、概観をとらえてみましょう。 この話の舞台を、三つに分けてみました。 ●天上:高天原(たかまがはら)に、最初の神が出現。その後、いろいろな神を生み出しますが、日本神話…

神様をイメージで覚える

日本神話を読み解くにあたり、本屋で、一番簡単そうな本と難しそうな本を購入し、読み始めました。とてもわかりやすいのですが、最初からつまづきました。 登場する神様の名前は漢字かカタカナばかり。漢字は読めず、発音記号たるカタカナも何の意味もないこ…

一覧図で読み解く前に

アナログ発想の電子書籍「デジタル図版」 短所の対極にあるもの いつも思うのですが、海外の人は、自分の国の歴史を、眼を輝かせて話します。しかし、私自身は日本人でありながら、自国の遠い祖先の話をよくは知りませんでした。学校で習ったにせよ、恥ずか…

初めて使うはてなブログ

はてなブログを初めて使うことにしたけれども、まだ使い方がわからない。 とりあえず、記事を増やしていって、後で削除することにしよう。